牛肉は今が旬!
豆知識
安いお肉も熟成しているんですよ

牛肉2

○ 牛肉にも旬がある?

牛は、体内に熱を作る器官を持っているので寒さには強いんです。
反面、夏の暑さは苦手なんです。

ああああ= 牛も夏バテ~ =

ちゃんと管理されている高級な牛達は別として、普通の牛は、暑い時期は夏バテ気味になってしまいます。
食欲なども落ちるし、体力も落ちる。
普通に考えて、肉の質にも影響が出て当たり前です。
プロに言わせると、すこし水っぽくなるそうです。

涼しくなって、牛の食欲や体力が回復する、秋から冬にかけてが牛肉の旬なのです。
そうです、この時季が牛肉の食べ頃なんです。
うし1

○ 熟成って必要?

最近、「熟成肉」がなにかと話題になってますが。
普段食べる牛肉は熟成されていないかと云うと、そんな事はありません。
ちゃんと熟成されています。
と言うか、お肉は、熟成されていないと食べれないんです。
(ホルモンなど内臓は除く)

それは何故か?
「死後硬直」が起こるからです。
硬直した肉は、硬くてマズくて食えたもんじゃない!(だそうです)

あああ= 熟成で美味しく変身 =

牛肉の場合、2日くらいで硬直し、それから5~10日程度かけ熟成を行い硬直を解きます。
この間に、酵素の働きで肉質が軟らかくなり、保水性やうま味(アミノ酸・ペプチド)が増加します。
上手に熟成が進むと、味や香りが良くなり、食べて美味しい食感になるのです。

そのあと食肉処理(ブロック分け)をされ、だいたい市場に出回るのは2週間くらいになるのが一般的です。

「熟成肉」は、さらに長期間(1ヵ月~3ヵ月)熟成させ、美味しさを増したものなんです。

牛肉3

あああ= 熟成方法による違い =

2種類の方法
・ ドライエージング(乾燥保存)
専用の熟成庫で温度と湿度を管理

・ ウエットエージング
真空包装し冷蔵保存する

ドライエージングは、本来の熟成方法であって、味や香りが良いとされますが、高い品質管理の技術が要求され、その為コストもかかります。
普段、我々が口にしているのは、ウエットエージングの肉がほとんどです。

比較の問題であって、決してウエットエージングが悪い訳ではありません。
いい肉なら十分、美味しいのでご安心を。

ボンネットバス

○ 美味しい肉を食べるには?

牛肉といっても、和牛あり、国産牛あり、輸入牛・・・・
値段もまちまち、よく分からないのが本当のところです。
うわさによれば、乳を出さなくなったホルスタインまで売られているとか。
とにかく我々消費者は、熟成を含め、肉の生産領域には手が出せません。

それと、スーパーなど小売店にも事情がありますね。
「見た目」です。
我々は、ピンクっぽい肉が新鮮と思い込んでいるので、どうしてもそっちを選んでしまいます。

結果、熟成が未熟な肉が店頭に並ぶことになります。
これは、焼肉店でも同じことです。

牛肉8

= じゃぁ、どうすりゃいいの? =

答えは簡単。
あなたの住む地域で、「美味しい」と評判のお店に行く。です。

そんなお店のお肉の色、ちょっと黒っぽくないですか?
熟成の進んだお肉の証拠です。

精肉店でも、評判のお店は、奥から切りたてのお肉が出てきますよね。
ちゃんと管理された塊のブロックから切り分けられたお肉です。

どうです?
お肉、食べたくなったでしょ?

牛肉5

今回は、ここまで。
次回は、肉の部位、焼き方、食べ方についての記事を予定しています。

「2部 赤身肉か霜降り肉か」を読むとき押して下さい。
「3部 牛肉の部位・食べ方 ロース肉編」を読むとき押して下さい。

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