迷い・悩みは自身で解決「辻占い」は処世術の巻 | 色えんぴつの始末書喜怒哀楽２

夏が終わり、空の景色や吹く風に、ようやく秋を感じる頃になってきました。
この時期は、いい季節のため何かを始めようと思い立つ人や、中断していた事を再開しようと考える人も多いように思います。
こんな人もいるのではないでしょうか。
思い悩んでいることを断ち切って、新たな一歩を踏み出したい。
色んな意味で秋は、再スタートの季節とも言えますね。

そんな時、気になるのは先行きの結果ではないでしょうか。
多少の失敗は人生経験になりますが、取り返しのつかない事態になるのは避けたいものです。
他人の事はよく見えても、いざ自分の事となるとどうでしょう、周りが見えず、迷宮に入り込んでしまいがちですね。
誰かに相談する手もありますが、思うに任せない場合も多々あります。
そんな時、自分だけで解決できる方法があったらどうでしょう。
試してみても損はないかも知れません。

それは、古来から行われてきた「辻占い」という方法です。
占いとありますが、いわゆる出た目で占う俗信的なものではなく、
元々誰もが持っている防御本能。簡単に言えば直感を引き出して自ら答えを出す処世術の様なものです。
誰にも頼らすに解決策を得たいという人に向いた方法です。

＜辻占いとは＞
古くから行われてきた日本独自の占いの一種です。
夕方、辻に立ち、行き交う人々の話す言葉を聞き、その内容を基に、これから先の事を占うというものです。

辻（つじ）とは、今で言う交差点や四つ角にあたります。
「つじ」は「つむじ」に通じる言葉で人が集まる場所という意味があります。
また辻は、土地や空間の境界とされ、霊や神の通り道にもなっているそうです。
人や霊的なものが集まる場所、それが辻です。
強力なパワースポットであり、そこで交わされる会話には、神の託宣（お告げ）が宿っていると信じられ、始まった民衆占いです。

＜自分で行う辻占いの方法＞
基本的には、気軽におこなって構いませんが、最低限の礼儀は払いましょう。
例えば、人にお願いをする場合を思い浮かべてください、だらしない服装では行かないし、汚れや乱れは整えますよね。
肝心なのは、こちらの真意が分かるような振る舞いが必要ということです。

本来は夕方に占うのが正式なやり方ですが、ご自身の都合に合わせても構わないでしょう。
場所は、一人で立っていても怪しまれない、それなりに人通りのある辻を選んだほうが無難です。
聞こえないからといって、人に近づき過ぎないようにも注意しましょう。
職質されても困ります（汗）

●あ占い手順
①占いたい内容を１つに決め、明確にする。
占い事は一箇所につき１つです。
占いたい事が複数あるときは場所を変えるか日を改めて行います。

②腹式呼吸で気持ちを整える。（無心になり心を清める）

③気持ちを整えたら、数字を１つ決める（１から６まで）
サイコロなどを使っても構いません

④もう一度、占いたい事を心の中で唱える

⑤はっきりと聞こえる会話のみ聞き取る
一人の言葉を１つと数える、二人なら２つです。
先ほど決めた数字、それが３なら３人目の言葉を無心で聞き取ります。

聞き取った言葉に対し、直ぐにピンと来る場合もあります。
言葉の意味が分からない場合もありますが、よく考えて自分なりの答えを見つけてください。
その時には分からなくても、何らかのメッセージが含まれていますので、何かに書きとめておき、大切に保管するようにして下さい。
後日、読み返したとき新たな発見があると思います。

辻占いは、自身が持っている、ある種の防御本能や直感的なものを利用して行うものです。
ですから、ご自身の気持ちが落ち着いた状態で行うようにして下さい。
そうであれば、あなたにとって最善の答えが、かなりの確率で得られるはずです。
逆に、精神的に不安定な状態や追い詰められた状況では、正常な判断が出来ず、誤った結果に自身を導いてしまう恐れがあります。
その点には注意をして下さい。

最後にもう一つ、パワースポットと呼ばれる場所で、簡易的とはいえ占い行為をおこなう訳ですから、最低限の作法や礼儀はわきまえましょう。
相手に対する感謝、土地・場所に対する感謝、これら感謝の気持ちをもって行動するように心掛けて下さい。
そして、みんなで幸せに、お気楽になりましょう。

＜おまけ＞
例えば、会社の景気も好くないし、転職で悩んでいたとします。
辻占いをした結果、こんな会話を耳にしました。
「・・・・旅行、行かんでよかった。行ってたら台風直撃やったで・・・・」
転職はしない方が良いと判断できますね。
結果、数年後、転職予定の会社は倒産したそうです。
本人はと言うと、今も同じ会社で、つまらないサラリーマン生活を続けているそうです。
人生って、こんなもんですね。（笑）