猛暑につき
エアコンの簡単お手入れで
この夏を快適に過ごしましょう
省エネ効果も期待大

緊急点検
この暑さでエアコンはオーバーワークになっていませんか?

連日、うだる様な暑さが続いてますね~。
この暑さで、人間だけでなく、エアコンの故障や不具合が増えているそうです。
機械は適切に使ってこそ、その性能が発揮できるものです。
そうじゃないと、思わぬ故障で修理代がかさんだり。
省エネのハズが、高い電気代を払う羽目になってしまいます。

今回は、素人でもできる点検&お掃除方法をご紹介いたします。
1.知っておきましょう (部屋を涼しくする仕組み)
エアコンは、部屋をどうやって冷やすのでしょうか?
エアコンは、室内機と室外機の2つから成り立っていて、互いにパイプで繋がっています。
このパイプの中を冷媒と呼ばれるものが循環しています。
この冷媒は、熱の交換、つまり熱を受け取ったり、放出する働きをする物質です。

図ー1エアコン 冷える
仕組みは、こうです。
家の外にある室外機で冷やされた冷媒が、パイプを通って部屋のエアコン本体に入ります。
エアコン本体の中には、熱交換機(薄い金属の板が幾重にも重なった部品)というものがあり、ここで部屋の暖かい空気から「熱」だけを受け取ります。
熱を奪われ冷たくなった空気は、部屋に戻されます。(図-1)

図-2

図-2

部屋の「熱」を奪って熱くなった冷媒は、パイプを通って再び室外機に戻されます。
室外機にも同じような熱交換器があり、「熱」だけが抜き取られ大気中に放出されます。

このサイクルが繰り返され、どんどん部屋の「熱」は外に出ていきます。
その結果、部屋が冷やされる訳です。
二次的な効果で湿気も取り除かれるので、快適な環境が作られると言うことです。

大事なのは、空気の流れです。
実際には、モーターでファンをまわして空気の流れを作っているのですが、この空気の流れがホコリカビ異物などで妨げられると冷房効果が低下してしまいます。

今回は、この空気の流れを邪魔するものを取り除いて、快適にエアコンを使いましょう。
という企画です。

2. エアコン本体(室内機)
先ずは、エアコン本体(室内機)のチェックです。
汚れていたらお掃除です。
① 汚れチェック箇所
図-3掃除箇所
空気の流れは上の図の通りです、ここをチェックします。
①上部 ②前面スリット ③噴出し口
最近の機種は上から温かい空気を吸い込むタイプが多く、目に付きにくく、ホコリの溜まりやすい場所なので要チェックです。

    お掃除方法

  • まず掃除機でホコリなどを吸い取ります
  • ホコリが取れたら、汚れを雑巾で水ぶき
    洗剤は変色のもとになるので水拭きでOKです
  • 隙間の汚れはめん棒を使って取ます
    *前面パネルはスリットの裏側が汚れやすいので要チェック

② フィルターは汚れていませんか
一番汚れるのがフィルターです。
お掃除サインが付いている機種もありますが、こまめな掃除をオススメします。

    お掃除手順

  • 前面パネルを開けてフィルターを取り出します(図中④)
  • フィルターのおもて面から掃除機かけホコリをとります
  • 汚れがひどい場合、歯ブラシ等を使い軽く水洗いを行います
  • 洗い終わったら、よく乾かしてから取り付けます
    *樹脂で出来ていますので無理な力は掛けないように作業してください。
    *必ずメーカー説明書を読んでから作業を行って下さい。
    *念のため、コンセントを抜いて作業を行って下さい。

匂いが気になる、或いはもう少し、念入りにお掃除したいという方のために
熱交換器とファンのお掃除の方法も書き加えておきます。
エアコン5-6<熱交換器>
図中の⑤、薄い金属板を重ねたような部品です。
(フィルターを外したとき見える部分)
綿ボコリが溜まっているようであれば、ブラシ付きの掃除機を使って、縦方向に軽くなぞる様にホコリだけを取るようにして下さい。
非常に繊細な部分ですので横方向にかけたり、強くこすったりはしないで下さい。故障の原因になります。
素人に出来るのは、ここまでです。これ以上の手入れはプロに頼むのが無難です。

<送風ファン>
図中の⑥、円筒状の部品です。
大体の機種は、送風口から見ることが出来ます。
カビが繁殖しやすい場所なので、覗いてみて汚れているようであれば掃除してください。
ただし、手の届きにくい場所なので、めん棒など限られた道具しか使えません。
熱交換機と同様、念入りに手入れしたい場合はプロに頼むのが無難です。

以上が素人でも出来る、簡単お掃除のやり方です。
コレだけでも、やっておくとエアコンの効率は確実に違ってきます。
使用環境にもよりますが、電気料金にして約15%くらいの差がでるというデータもあります。
何より、きれいなエアコンは気持ちがいいですよね。

    ③ 賢いエアコンの使い方

  • 体感温度を下げよう
    良く知られた方法ですが、扇風機やサーキュレーターを併用して体感温度を下げるワザです。
    冬、風が吹くと同じ温度でも寒く感じます、その現象を利用した省エネ対策です。
  • 機密性を高めよう
    少し前の日本家屋は、どうしても機密性に難があります。
    冷えが弱い場合は、障子やふすま、戸などの隙間に目張りをして機密性を高めてみてはいかがでしょう。
    全般に言えることですが、ドアなどの開け閉めは、きちんとマメにが基本ですね。
  • 直射日光は遮断しましょう
    夏の強い日射が入ると、壁や床が温められてしまいます。
    少し陰気な感じになりますが、すだれやカーテンで直射日光を遮断しましょう。

これらの対策を積み重ねると、意外な省エネ効果が得られます。
お財布にもエアコンにも優しい、生活の知恵ですね。

2.室外機
普段あまり目に付かない機器なので忘れがちですが、室外機も大事です。
先ずは、お手入れ方法から。
④ 汚れチェック箇所
室外機 空気室外機は、屋外で使用する機器なので厳しい環境下でも大丈夫なように作られています。
しかし、最低限のお手入れはしておいた方がいいです。

<背面の熱交換器> (薄い金属板を重ねたような部品)
枯れ草や綿ボコリが溜まっているようであれば、先ずは、ブラシ付きの掃除機を使って、縦方向に軽くなぞる様に異物を取るようにして下さい。
汚れがひどい場合は、水をかけながら歯ブラシ等でかるく洗ってください。
やはり繊細な部分ですので横方向にかけたり、強くこすったりは避けてください。

<前面の噴出し部分>
まれに枯れ草や、ゴミなどが入っている場合があるので、取り除けるものは取ってください。
また、ファンのカバーが簡単に取り外せれば、異物を取り除くのと同時にかるくファン(扇風機の羽の様なもの)も洗浄しておくと良いでしょう。
掃除 室外機

⑤ 排気、排熱は良好ですか
室外機の周りに空気の流れを妨げるような物、例えば、板状の物とか植木類がある場合は取り除いた方が冷却効果はよくなります。(1mくらい離す)
また、集合住宅の場合、ベランダに室外機が置かれている事が多いと思います。
狭かったり、ボックス状になっている場合、排出された空気が再び吸い込まれてしまい、室外機を熱い空気が覆ってしまう状態になってしまいます。
こうなると、熱が放出されなくなり、エアコンの性能が極端に落ちてしまいます。
排気ダクトを設置するか、排気をベランダの外へ逃がす何らかの工夫が必要になります。

IMG_2707
ちなみに我が家はこんな工夫を行いました。
急あつらえの排気ダクトなので見栄えは悪いですが、良く冷えるようになりました。

⑥ 直射日光は遮断しましょう
真夏の日射は強く、日に当たれば室外機の表面温度は50~60度くらいになってしまいます。
すだれなどで日陰を作ってやるだけで、冷却効果は違ってきます。

今回、ご紹介したお手入れ方法を、お休みなど手の空いたときに実践してみてください。
環境にもよりますが、最大で30%くらいの冷房効率アップが期待できます。
この記事は、コレで終了です。
長々と失礼いたしました。
niko

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