喫茶「白馬車」 よもやま話 春よ来い!春一番

オーナー
「そうそう、ラジオで明日あたり春一番が吹きそうだと言ってました」
常連 E
「そうなんですか・・・」
「荒れた天気にならなければ、いいんだがのぅ」
「それに」
「わしゃ、こう見えて花粉症なんじゃ」
「お手柔らかに、お願いしたいもんじゃ」

オーナー
「そうでしたね」
「毎年、この時期になると、鼻をグスグスやられてましたね」
「今年は、(花粉)多いらしいので、お気を付け下さい」

常連 E
「そうじゃな、気を付けよう」
「春一番か」
「近頃、春の風物詩みたいに扱われておるがの」
「もとは、漁師のことばで、春先に吹く恐ろしい風の意味じゃったんじゃ」

オーナー
「その話、聞いたことがあります」
「なんでも、、天気予報というものが無かった昔、急に強い風が吹くことを言ったとか」

常連 E
「そうなんじゃ、昔は小さな木造船しかなかったから、そうやって教訓にしたんじゃな」
「今では、花粉をまき散らすくらいじゃがな」
「明日は、家に籠って花粉をやり過ごすかのぅ」


<春一番>
冬、遠くシベリア地方で形成されたシベリア寒気団が、日本付近まで南下してきます。
その間、シベリア寒気団がどっかりと居座り、西高東低の気圧配置が続きます。

この様に、冬型の気圧配置になると、次々に寒気が流れ込んで来るので、日本は冷蔵庫の中みたいにキンキンに冷やされます。これが冬の正体です。

2月の中旬を過ぎると、優勢だったシベリア寒気団の勢力は徐々に衰え、ゆっくりと後退していきます。
そうなると、日本海に前線を伴った低気圧が形成されるようになり、冬型が緩むことになります。

低気圧は温かい空気のかたまりなので、冬の日本海で発生すると急激に発達します。
図のように、発達した低気圧に向かって吹く強い風を「春一番」と呼んでいます。

シベリア寒気団が頑張っている間は、日本海に低気圧が作られることはありません。
春一番が吹くという事は、シベリア寒気団が弱まった、或いは後退したという事になるんですね。
だから、春一番は春の到来を告げる現象なんです。


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