恵みのとき

先日、親しくさせて頂いている方から、病気であることを打ち明けられました。

その方は、いつも朗らかで、とても穏やかな人。
私なら、つい口にしてしまう、不満や愚痴は聞いた事がありません。

そんな方だから、病気になっても。
「家族に迷惑をかけたくない…」
と、自分の事よりも、ご家族の事を心配されています。


私も8年前、がん宣告を受けたとき。
高校生の娘のことが真っ先に頭の中に浮かびました。
その娘も嫁ぎ、今は主人のポンコツ勇ちゃんの方が心配です(笑)

その方との会話の中で、「恵みのときー病気になったら」という本のことを思い出しました。
それは、私が病気になった時、友人の一人からプレゼントされた本です。

当時、辛いときに何度も、何度も読み返した本です。
有り難いことに、ここ数年は、この本の存在を忘れるくらい病状は落ち着いています。


「入院中のいろんな場面で、この本に支えられました」
「良かったら、貰ってくれませんか」
と、思わず差し出してしまいました。

お節介は承知の上で、お渡ししました。
この辺が、おばさんなんでしょうね。

後から思うと、友人からもらった物をあげてしまった、という罪悪感。
せめて新品をプレゼントするべきだったと後悔しきりです。

その方は、優しい笑顔で「ありがとう」と受け取って下さいました。
ご病気が良くなります様に、心よりお祈りします。

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